疾患について

風邪

感冒・かぜ

かぜとは発熱、鼻汁、鼻閉、くしゃみ、咽頭痛、咳などを起こす疾患群です。
多くの場合ウイルス性で特効薬はなく、自分の免疫力で打ち勝つしかなく、対症療法しかできません。
3歳までに100回風邪をひくという話もあり、保育園など集団生活をしていると風邪をひきやすくなります。

注意点

  • 手洗い、うがい、栄養、睡眠に気を付けましょう。
  • 積極的に予防接種をしましょう。
  • 鼻をすすると中耳炎などになりやすいので鼻をかむ練習をしましょう。
  • 咳や鼻汁がなく、首に触ると痛いしこりがあり、のどが痛いときは溶連菌かもしれません。
  • 注意する症状はぐったりしている、ゼイゼイする、苦しがる、水分が取れないなどです。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスによる感染症です。
咽頭痛などの前駆症状が出たら比較的早期に高熱が出るのが特徴です。
症状は3~5日間の発熱、咽頭痛、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛、咳嗽、腹痛、下痢などです。
流行状況、症状、迅速検査で診断できます。
普通の感冒より重症感があるといわれていますが、迅速検査で診断できるようになったため不顕性感染といってウイルスにかかっていても症状の出ない人が多くいることが分かっています。
ワクチンは効かないといわれることもありますが、重症化予防には明らかに有効です。(脳症や肺炎のリスクを減らせます)
抗インフルエンザ薬は1日程度発熱期間を短くできるといわれていますが、インフルエンザウイルス感染症のすべての患者に対して必須ではないとされています。

溶連菌感染症

A群溶血性連鎖球菌の感染症です。咽頭炎や皮膚感染症などを起こします。
典型的な症状は発熱とのどの痛みで、舌がイチゴのように赤くブツブツになったり、体に赤い発疹が出ることがあります。
症状や迅速検査キットで診断します。
抗菌薬が著効しますが、続発症を予防するために決められた期間飲み切ってください。

続発症

リウマチ熱

発熱や心臓弁膜症、関節炎、小舞踏病といって痙攣様の動きをする症状などをきたすことがあります。昔は子供の後天性心疾患の原因はリウマチ熱でした。

急性糸球体腎炎

おしっこが出なくなったり、血尿や高血圧を合併することがあります。

夏風邪

手足口病 ヘルパンギーナ 咽頭結膜熱(プール熱)
原因ウイルス

コクサッキー、エンテロ

コクサッキー

アデノ

症状

手掌や足底、口腔内、時に口唇、臀部に水疱

高熱と軟口蓋の水疱(白っぽい粘膜疹)

発熱と咽頭痛、咽頭発赤、眼球眼瞼結膜の充血

潜伏期間

3~5日

2~4日

5~7日

有熱期間

1~2日

1~3日

4~5日

出席停止期間

登園・登校停止の指定疾患ではない

登園・登校停止の指定疾患ではない

主な症状がなくなった後2日を経過するまで

夏風邪はのど、口の中を痛がることがあります。
硬いもの、熱いものはひかえてかまずに飲み込めるものをあげるとよいかもしれません。
十分に水分をとるようにしましょう

ゼイゼイしやすいウイルス

RSウイルス

生後1歳までに半数、2歳までにほぼ全ての子供が感染し鼻汁、咳嗽、喘鳴、中耳炎などを示します。
基礎疾患がある子供、6か月以下は入院率が高いです。
2~3日は発熱、鼻汁、鼻閉が強く4~5日目から喘鳴が出現します。
登園の目安は、呼吸器症状が消失し、全身状態が良いことです。

ヒトメタニューモウイルス

2歳までに50%、10歳までに100%の子供が感染し、発熱(4~5日)、鼻汁、咳嗽、喘鳴を示します。
3~6月に多く、RSウイルス感染症とインフルエンザの高熱を合わせたような病状です。

おなかのかぜ

ウイルス性胃腸炎

ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどが原因になります。
突然吐き始めて、おくれて白っぽい水様便がでます。
発熱、嘔吐は1-2日、下痢は1週間程度のことが多いようです。
充分に水分をとるようにしてください。

細菌性腸炎

カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌などが原因になります。
発熱や腹痛、嘔吐、下痢などがみられます。
血便が出ることも多く、その場合は医療機関を受診してください。
充分に水分をとるようにしてください。

起立性調節障害

特に年長児で下記のような症状があると疑います。

立ちくらみ、朝起床困難、気分不良、失神や失神様症状、頭痛など。
症状は午前中に強く午後には軽減する傾向がある。
症状は立位や座位で増強し、臥位にて軽減する。
夜になると元気になり、スマホやテレビを楽しむことができるようになります。
夜に目がさえて寝られず、起床時刻が遅くなり、悪化すると昼夜逆転生活になることもあります。

  • 自律神経のバランスの崩れによるものと考えられ、前思春期から認めることが多くあります。
  • 早起きし日中は活発的に行動し、規則正しい生活をしましょう。

頭痛

片頭痛

  • 家族に片頭痛の方がいることが多いです。
  • 子供にも片頭痛はあります。おでこやてっぺんなどいろいろな部位を痛がりますが、大人と違い両側を痛がることが多いようです。
  • 日常動作で悪化する、吐き気や嘔吐、光や音に過敏になるなどの症状を伴うことがあります。

筋緊張性頭痛

  • 後頭部や頭全体に痛みを訴えることが多いようです。
  • 肩こりや首の痛み、吐き気を伴うことがあります。

危険な頭痛

  • 突然発症
  • 経験したことないほどの頭痛
  • どんどん増悪してくる
  • 発熱、嘔吐を伴う
  • 意識障害、神経症状を伴う頭痛
  • 眠ると増悪する、頭痛で目が覚める。 など

家庭でできる対症療法

発熱

  • 機嫌、活気、食欲が良好なら様子を見られることが多いです。
  • 寒気があるときは温め、熱が上がりきって熱がるようなら薄着にして放熱を心がけてください。
  • 解熱剤は辛そうなら投与してあげてください。遊んでいたり、寝られている子に投与する必要はありません。

鼻閉

  • 加湿 湿度60-80%
  • 点鼻(重曹5g・食塩20g・蒸留水500ml)

咳嗽

  • 換気
  • 加湿
  • ハチミツ

ハチミツは某薬剤と効果に差はないという研究もあります。また、1歳以下には使用できません。

嘔吐、下痢

  • 早期から経口補水療法を心がけ、脱水を予防します。
  • 食事開始は吐き気がなくなったらできるだけ早期に、固形物を含む正常食で開始する
  • 母乳は継続し、治療乳や希釈乳は不要です
  • 見た目に調子悪そうでだんだん調子悪くなる、ちょっとした刺激に反応するまたはいつもより反応が鈍い、目が落ちくぼんでいるなどが危険な兆候です。
そがこどもクリニック
診療科目
小児科・小児循環器科
住所
神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央1-2
センター南光ビル4F
電話番号

045-941-4976

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心臓外来は一般診療中も対応します。
乳児健診、予防接種は感染症の方と時間を分けております。