予防接種

予防接種について

こどもは無菌で免疫が弱い状態で生まれ、母親から授かった免疫(抵抗力)も成長とともに減弱していきます。その免疫力を高める役目をするのがワクチンです。
感染症の原因となる病原体は多数ありますが、重症化しやすいいくつかの感染症に罹らないように、また罹っても重症化しないようにすることがワクチンの目的です。
副作用が生じることもありますが、実際に感染、発症するよりも軽症ですみます。
一般的には生後約2ヶ月がワクチンデビューのタイミングです。当院ではワクチン接種を積極的に勧めます。

予防接種のスケジュール管理

現在では、たくさんの予防接種があり、「どれを接種したらよいのか?」と戸惑われる方が少なくないと思います。それに予防接種のスケジュール管理は、保護者の方だけでは少々難しいものです。そんなスケジュール管理についても、遠慮無くご相談ください。

2020年10月から異なるワクチンを接種する際の接種間隔についての制限が改訂されました。そのため単独接種なのか同時接種なのか接種方法のバリエーションが増えました。
当院では基本同時接種をお勧めしていますが、単剤接種のみで1歳の予防接種を終えられた方もおられます。保護者と相談の上スケジュールを決めていきます。

ご持参いただくもの

  • 予防接種予診票
  • 母子健康手帳
  • 健康保険証
  • 小児医療証
  • 診察券(お持ちの方) など

※万一の副反応に備えて、接種後30分程度はクリニックの傍にいてください。気になる症状が見られた際は、すぐに医師に相談してください。

生ワクチンと不活化ワクチンについて

生ワクチン

生きた病原体(細菌やウイルス)の病原性を弱めたものを接種し、体の中で増やして免疫をつくります。その病気に罹ったのと同じように抵抗力がつきます。接種回数は不活化ワクチンと比べ少なくて済みます。

不活化ワクチン

細菌やウイルスに、熱やホルマリンを加えて病原性を不活化(免疫をつけるのに必要な成分は残して、増殖性・毒性を無くすこと)して投与し、免疫をつけるように導きます。生ワクチンと異なり、感染予防レベルの免疫をつけるには、数回の追加接種が必要になります(接種回数はワクチンの種類によってそれぞれ異なります)。

定期接種と任意接種

予防接種には、下記のように「定期接種」と「任意接種」の2種類があります。

定期接種

国が「一定の年齢になったら受けるように努めなければいけない」と規定しているワクチンです。接種費用は対象年齢内、規定回数内であれば、基本的に公費で負担されます(対象年齢や規定回数を超えたり、指定の医療機関以外で受けたりした場合の接種費用は、全額自己負担となります)。

ワクチン 標準的接種期間 接種回数
Hibワクチン【不活化ワクチン】

生後2ヶ月~5歳未満

1~4回
(接種開始年齢によって異なります)

小児肺炎球菌ワクチン【不活化ワクチン】

生後2ヶ月~9歳

1~4回
(接種開始年齢によって異なります)

B型肝炎ワクチン【不活化ワクチン】

生後2ヶ月~

3回

4種混合ワクチン【不活化ワクチン】

生後3ヶ月~7歳6ヶ月未満

4回

BCGワクチン【生ワクチン】

生後5ヶ月~8ヶ月未満

1回

水痘ワクチン【生ワクチン】

1歳~

2回

MR(麻疹・風疹混合)ワクチン【生ワクチン】

1歳~

2回

日本脳炎ワクチン【不活化ワクチン】

生後6ヶ月~
(標準的な初回接種年齢は3歳)

3回

2種混合ワクチン【不活化ワクチン】

11歳~13歳未満
(標準的な接種年齢は小学6年生)

1回

子宮頸がんワクチン【不活化ワクチン】

中学1年生~

3回

ロタリックス(ロタウイルスワクチン)【生ワクチン】

生後6週~24週

2回

ロタテック(ロタウイルスワクチン)【生ワクチン】

生後6週~32週

3回

ロタウイルスワクチンの接種前後30分は授乳ができませんので、ご注意ください。

任意接種

定期接種以外の予防接種です。「任意」とは、受けなくても良いという意味合いではなく、病気を防ぐためには、どれも大切なものばかりです。費用は基本的に「自費」になりますが、やはり接種を受けられるよう、お勧めいたします。

ワクチン 標準的接種期間 接種回数 接種費用
おたふくかぜワクチン【生ワクチン】

1歳~

2回

6,050円(税込)

インフルエンザワクチン【不活化ワクチン】

生後6ヶ月~小学6年生

2回

3,850円(税込)

中学生~

1回

4,400円(税込)

A型肝炎ワクチン【不活化ワクチン】

1歳~

3回

8,800円(税込)

*上記以外のワクチンについても、ご相談ください。
*0歳や1歳の時点で「うち漏らし」があっても、それよりも上の年齢で接種できる場合があります。「接種を受けていない」「必要な回数を終わらせていない」などのケースについては、ご相談ください。

集団生活に入る前に

保育園や幼稚園などの「集団生活」に入ると、ウイルスなどの病原微生物に接する機会が急に増加します。
入園前には、お子様の接種状況を見直し、接種漏れや任意接種などについては、可能な範囲で受けておくようにすると良いでしょう。

「予防接種健康被害救済制度」について

予防接種は、感染症を防ぐためにとても重要なものですが、極めて稀ながら脳炎や神経障がいなど、副反応による重大な健康被害が生じるケースがあります。万が一、定期予防接種による健康被害が生じた場合は、救済給付を行うための制度があります。それが、「予防接種健康被害救済制度」です。当該健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定した場合は、市町村により給付が行われます(第三者で構成される疾病・障害認定審査会により「因果関係」に係る審査があります)。ただし対象年齢や受ける回数・間隔を超えた場合には、その対象となりませんので、ご注意ください。

そがこどもクリニック
診療科目
小児科・小児循環器科
住所
神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央1-2
センター南光ビル4F
電話番号

045-941-4976

WEB予約
アクセス
横浜市交通局ブルーライン・グリーンライン
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※パチンコ屋、そうてつローゼンの上階 4階です
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診療時間 日・祝
09:00~12:00
14:00~16:00
(乳児健診、予防接種、心臓外来)
16:00~19:00

休診日:火曜・日曜・祝日
◎土曜:9:00~11:00、13:00~14:00
☆土曜(乳児健診・予防接種):11:00~13:00

心臓外来は一般診療中も対応します。
乳児健診、予防接種は感染症の方と時間を分けております。